<AI> IPv6 環境の Rocky Linux サーバーからご自身が契約している ISP のメールサーバーを経由してメールを送信することは、 いくつかの必須条件(設定やプロバイダ側の対応)をクリアすれば可能です。 送信にあたって注意すべき技術的なポイントと条件を以下に整理しました。 📌 送信可能にするための3つの条件 1. ISP のメールサーバーが IPv6 通信に対応していること Rocky Linux から IPv6 を使って直接 ISP のメールサーバーに接続するため、 ISP 側の送信メールサーバー(SMTP)に IPv6 アドレス(AAAAレコード)が割り当てられている必要があります。 ・※もし ISP 側が IPv4 にしか対応していない場合、 サーバー側に「IPv4 over IPv6(DS-Lite や MAP-E など)」のトンネリング環境を構築して IPv4 通信をエミュレートしなければ接続できません。 2. サブミッションポート(587番)と SMTP認証を使用すること ほぼ全ての ISP で、迷惑メール対策として「OP25B(Outbound Port 25 Blocking:25番ポートの通信遮断)」が導入されています。 そのため、サーバー間の通信で使う 25番ポートではなく、587番ポート(または465番ポート) と、 ユーザー名・パスワードによる SMTP認証(SMTP AUTH) を必ず設定してください。 3. ISP 側が「自社回線以外からの認証送信」を許可していること 一部の ISP(例: ASAHIネットの純粋な IPv6 接続など)では、 仕様上、IPv6 接続経由での自社 SMTP サーバーの利用を制限しているケースがあります。 ご契約の ISP の仕様(他社回線や外部 IP から 587番ポートを使ってメール送信ができるかどうか) を事前にご確認ください。 🛠️ Rocky Linux での代表的な送信方法(Postfix を使う場合) Rocky Linux で標準的に使われるメール転送エージェント(MTA)である Postfix から、ISP のメールサーバーへ「リレー(踏み台)」させる設定の要点は以下の通りです。 1.IPv6 の有効化 (/etc/postfix/main.cf) text inet_protocols = all # または ipv6 コードは注意してご使用ください。 2.ISP の SMTP サーバーとポートの指定 text relayhost = [isp-smtp-server.example.jp]:587 コードは注意してご使用ください。 3.SMTP 認証と暗号化(SASL / TLS)の設定 text smtp_sasl_auth_enable = yes smtp_sasl_password_maps = hash:/etc/postfix/sasl_passwd smtp_sasl_security_options = noanonymous smtp_tls_security_level = encrypt コードは注意してご使用ください。 4.認証情報の入力 (/etc/postfix/sasl_passwd) text [isp-smtp-server.example.jp]:587 ユーザー名:パスワード コードは注意してご使用ください。 ※記述後、postmap /etc/postfix/sasl_passwd コマンドでデータベース化します。 もし設定を試みられる場合は、 まずはご契約の ISP名 や、サーバーに IPv4 over IPv6 接続環境(光コラボなどのルーターを挟んでいるか等) があるかを教えていただければ、 より具体的な手順をご案内できます