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JavaFXの WebView で「カーソル(キャレット)位置」および「その行の文字列」を取得する場合、
Javaのコード単体では行えません。
WebView 内部のHTMLDOMやJavaScriptエンジンを利用してカーソル位置(または選択範囲)の情報を計算し、
それを executeScript() でJava側に取得する必要があります。
以下に具体的な手順と実装例を記載します。
実装ステップ
1. カーソル行のテキストを取得するJavaScript
HTML/DOM要素(contenteditable のついた要素やテキストノード)内のカーソル位置を取得し、
現在カーソルのある行全体のテキストを抽出するJavaScript関数を executeScript で実行します。
java
// WebEngineの取得
WebEngine webEngine = webView.getEngine();
// JavaScriptを実行して結果を取得
String jsCode =
"var selection = window.getSelection();" +
"if (selection.rangeCount > 0) {" +
" var range = selection.getRangeAt(0);" +
" var node = range.startContainer;" +
" if (node.nodeType === 3) {" + // Textノードの場合
" var text = node.textContent;" +
" // 改行を基準にしてカーソル位置の行を特定するなどの処理" +
" var offset = range.startOffset;" +
" /* ここで offset を元に行全体の文字列を取り出す処理を書く */" +
" /* 単純にノード全体のテキストを返す場合は text; とする */" +
" text;" +
" } else {" +
" \"\";" +
" }" +
"} else {" +
" \"\";" +
"}";
String currentLineString = (String) webEngine.executeScript(jsCode);
System.out.println("現在の行のテキスト: " + currentLineString);
2. 注意点と代替案
WebView の仕様上、ブラウザ側でキャレットがどのような Range になっているかは、
対象が input / textarea なのか、または通常の div ( contenteditable ) なのかによって処理が大きく異なります。
より簡単にカーソル位置や行単位の文字列を確実に取得したい場合は、以下の代替手法がよく利用されます。
RichTextFX の利用
もしリッチテキストエディタのような機能を作成したい場合、標準の WebView ではなく、
JavaFX専用に作られた高度なテキストエリアコンポーネントである RichTextFX を使用すると、
getCaretPosition() や offsetToPosition() などのAPIが標準で備わっているため、行や列の取得が非常に容易になります。
Ace Editor や Monaco Editor の組み込み
WebViewを利用し続ける場合、
Ace Editor や VS Code のエディタ部分である Monaco Editor のようなリッチなJavaScriptエディタをWebView内にロードし、
そのエディタが提供する強力なAPI( getSelectionRange() など)を executeScript で呼び出す方法が最も確実でバグが出にくいアプローチです