ルーター内のローカルネットに、VoIPアダプタを置くために購入しました。
ダイヤルパルス回線や緊急電話の回線ロックに対応していない欠点はありますが、UPnP対応ルーターとの相性が悪い場合もVoIPアダプタとして機能し、コンパクトで多機能です。私の環境(UPnP対応ルーター配下)では、Web Caster V110のアダプタモードは動かず、また購入したHT503もUPnPでは機能しませんでした。しかし、以下の設定でVoIPアダプタとして機能したで、助かりました。

設定例があまり見つからないので、参考のために記載します。環境は、プッシュボタン電話回線(ナンバーディスプレイ契約なし)とIP電話(@NiftyフォンF)を、アナログ電話機(ナンバーディスプレイ対応)に接続する設定で、ルーター配下のローカルネットに接続しています。

Product Model: HT-503 V2.0A、Software Version: Program -- 1.0.15.5
1.ネットワーク
 1. PCをLAN側に接続:192.168.2.1にアクセス、パスワード:admin
 2. WAN側アクセスを許可、IP Adressをスタティックに変更し設定後、reboot
以降は、WAN側をローカルネットワークに接続して設定。
 3. syslogをサーバーに転送。これがないとトラブル時の設定が困難。
   Syslog Server: (サーバーのIP)、Syslog Level: DEBUG、Send SIP Log: Yes

2.電話回線をLINEにつなげる前に以下の設定をすること(FXO PORT)
 1. Account Active: No (VoIP-to-PSTNは行わない)
 2. Caller ID Scheme: Bellcore / Telcordia (ナンバーディスプレイ契約なし)
   (ナンバーディスプレイ契約の場合は、NTTを選択)
   Send Hook Flash To PSTN: No (キャッチホン(call waiting)契約していないので)
 3. AC Termination Model: Impedance-based (Country-basedでは発信しなかった)
   Country-based: Japan, Impedance-based: 600R (NTTによると600Ωの端末を接続)
   Enable Current Disconnect: No (NTTでは切断時に極性反転シグナルを送るので)
   Enable PSTN Disconnect Tone Detection: Yes
   PSTN Disconnect Tone: f1=400@-19,c=500/500; (話中音(Busy Tone)と同じ)
   Min Delay Before Dial PSTN Number: 3000 (NTT技術資料では3秒)
 4. Number of Rings: 1 (長くてもいいようだが、とりあえず1)
   PSTN Ring Thru FXS: Yes (FXSの電話機に接続)
   PSTN Ring Thru Delay: 1 sec (ナンバーディスプレイ契約がないとき)

3.IP電話 NiftyフォンFへ登録する設定(FXS PORT)
 1. Account Active: Yes、Primary SIP Server: (SIP-URL)
   Outbound Proxy: (VoIPサーバ名)
   SIP User ID: (050の電話番号)
   Authenticate ID: (VoIPユーザー名)、Authenticate Password: (VoIPユーザーパスワード)
   Name: (050の電話番号)
 2. ルーターのUPnPでは接続できないので、以下の設定にした。
   NAT Traversal: Keep alive、Use NAT IP: (グローバルIPアドレス)(変わると再設定が必要)
   (IPアドレスがないと通話ができない)
   SIP:5060/UDP、RTP:7000/UDP(Niftyに合わせたがデフォルトでよい)
   Keep-alive Interval: 160 (Advanced にある)
 3. セキュリティのため、以下が必要(no direct IP calling)
   Check SIP User ID for incoming INVITE: Yes
   Allow Incoming SIP Messages from SIP Proxy Only: Yes
 4. 電話機にはナンバーディスプレイがついているので
   SLIC Setting: JAPAN、Caller ID Scheme: NTT
 5. Fax Mode: Pass-Through (アナログFAX電話機用)

4.NiftyフォンFへの発信(FXS PORT)
 1. niftyフォンへ発信すると、400 Bad Requestではねられる。以下の設定で解決。
DTMF-RELAY Tag Respect SIP INFO: Yes
 2. 必要ないものやSIPパケットのスリム化のため、以下を設定する。
   Disable Bellcore Style 3-Way Conference: Yes
   Remove OBP from Route Header: Yes
   Use Privacy Header: No
   Use P-Preferred-Identity Header: No
 3. 例えば市外局番03(<=03>)の設定、L:はアナログ回線、他はIP電話から発信。
   これは例なので、マニュアルを参照して、必要な設定に変更すること。
   Use # as Dial Key: No
   Dial Plan: { L:<0000=>xxx+ | L:1[0-7]x | L:01[2789]0x+ | L:0570x+ | L:0800x+ | L:0990x+ | <=03>[2-9]x+ | x+ | *x+ | *xx*x+ | L:#[7-9]xxx }
 4. Niftyフォンは以下に対応しているので設定
   Enable 100rel: Yes
   Preferred Vocoder: PCMUとG729 (choice1:PCMU、choice2:G729、他すべて:PCMU)

5.NTTのトーン(ADVANCED SETTINGS)わかるところだけ変更。
   Dial Tone: f1=400@-19,c=0/0;
   Ringback Tone: f1=400@-19,f2=385@-20,c=1000/2000;
   Busy Tone: f1=400@-19,c=500/500;
   Confirmation Tone: f1=400@-19,c=125/125-125/625;
   Call Waiting Tone: f1=400@-19,f2=384@-20,c=50/450-50/3450;

6.SIPプロキシがB2BUAタイプのため、ルーターのポートフォワード設定の必要はない。