Asterisk 13
Asterisk 13.0.0が2014年10月24日(現地時間)リリースされました。
- メンテナンス終了は2018年10月
- セキュリティフィックス提供終了は2019年10月
目次 |
概要
Asterisk 13は最新のAsteriskのメジャーリリースで、Asterisk 11同様にLTS(Long Term
Support:通常4年)になります。Asterisk 13 のEOLは2019年10月が予定されています。
Asterisk-addons は1.8系以降では Asterisk 本体に統合されています。
日本語音声の扱い
Asterisk 13からは日本語音声は Asterisk 本体に統合されました。このため日本語対応パッチは不要となります。日本語実現の方法はコミュニティパッチと同じですが、統合された音声ファイル(クルーグが提供)が本家からダウンロードできます。このため当 VoIP-Info.jp による日本語対応パッチおよび日本語音声ファイルの提供は13 以降については行いません。
インストール
前提となるパッケージ類
GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)、libxml2、SQLite3、libuuid-devel
uuid-devel、json-c、json-c-devel
CentOS 6.3 Basic
Serverの場合、以下の手順でコンパイル環境を整えます。
開発環境系パッケージを一括インストールしておく。
yum groupinstall "Development Libraries" "Additional Development"
パッケージを追加
yum install gcc gcc-c++ yum install libxml2 libxml2-devel openssl-devel ncurses-devel sqlite-devel newt-devel libuuid-devel uuid-devel yum install json-c json-c-devel
openssl-devel をインストールすると krb5-devel, zlib-devel も一緒に付いて来るので別途インストールの必要はありません。
Asterisk は現在のバージョンでは Berkley
DB ではなくSQLite3 を DB として使用しますので、SQLite3 と開発環境が必要です。
newt-devel がないと menuselect がフルスクリーンコントロールになりません。テキストベースになります。
format_mp3 など、一部のソースは Asterisk に含まれないため別途入手しますが、この際に Subversion が必要となりますので、Subversion も入れておきます。
yum install subversion
Asteriskは10以降で MySQL サポートが"非常に"制限されています。このため CDR を MySQL で管理するような場合には ODBC が必要となるため、Asterisk の ODBC サポート(res_odbc)を有効にする場合には以下も必要です。
yum install unixODBC unixODBC-devel mysql-connector-odbc yum install libtool-ltdl libtool-ltdl-devel
システムを最新の状態にアップデート
yum update
カーネルが更新された場合にはリブートしておきます。
janssonのインストール
Asterisk
12 以降で libjansson が必要となっています。このため以下の手順で、Asteriskをインストールする前にインストールしておきます。
から最新のjanssonを入手
# tar zxvf jansson-2.7.tar.gz # cd jansson-2.7 # ./configure # make # make install
以上でコンパイル/インストール環境は整ったはずです。
事前にDAHDIをインストールするために環境を整えた場合には gcc-c++ と openssl-devel の追加だけでコンパイル可能になるはずです。
なおjansson ライブラリは通常 /usr/local/lib にインストールされます。このため ld.so
を調整しておかないとAsteriskが共有ライブラリの読み込みに失敗して起動しません。
CentOS 等の場合には /etc/ld.so.conf
を確認します。/usr/local/lib が参照されていない場合には以下のように修正します。
include ld.so.conf.d/*.conf /usr/local/lib
ファイルを修正した後、ldconfigを実行します。
Asteriskソースの入手
Asterisk 13 のソースは以下からダウンロードできます。なお asterisk-13-current.tar.gz が最新バージョンへのシンボリックリンクとなっていますので、これをダウンロードすれば最新バージョンが入手できます。
http://downloads.asterisk.org/pub/telephony/asterisk/
展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは /usr/src/ とします。
# cd /usr/src # wget http://downloads.asterisk.org/pub/telephony/asterisk/asterisk-13-current.tar.gz
入手したら展開しておきます。展開すると現在の Asterisk のバージョンのディレクトリに展開されます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。
# tar zxvf asterisk-13-current.tar.gz # cd asterisk-13.x.x
Asteriskのコンパイルとインストール
基本的に configure して make するだけです。
# ./configure
日本語音声ファイルをインストールする場合には ./configure の後 make menuselect を実行します。
# make menuselect
メニュー画面から Core Sound PackagesでCORE_SOUND-JA-....の必要なフォーマットのファイルを選択し、[Save & Exit]で menuselect を終了します。あとはコンパイルとインストールを行うだけです。
# make
# make install
# make samples
# make config ← CentOS7 に対応していないので実行しません。かわりに以下のようにsystemctlの起動用ファイルを作成します。
# vim /usr/lib/systemd/system/asterisk.service [Unit] Description=Asterisk PBX and Telephony Daemon After=network-online.target [Service] Type=simple Environment=HOME=/var/lib/asterisk WorkingDirectory=/var/lib/asterisk User=asterisk Group=asterisk ExecStart=/usr/sbin/asterisk -f -C /etc/asterisk/asterisk.conf ExecStop=/usr/sbin/asterisk -rx 'core stop now' ExecReload=/usr/sbin/asterisk -rx 'core reload' PrivateTmp=true [Install] WantedBy=multi-user.target
これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。
1. ユーザー/グループをasteriskで動作させるための設定、SELinux対応。
2. 各種設定ファイル対応。を参照
最低限のPBXとして動作させるには設定ファイルにAsterisk
13 サンプル設定ファイルを使用してみてください。
# cd /etc # mv asterisk asterisk.bak # mkdir asterisk # cd asterisk # wget http://ftp.voip-info.jp/asterisk/conf/conf-sample-13_current.tar.gz # tar zxvf conf-sample-13_current.tar.gz
※ Sound File Folder は /var/lib/asterisk/sounds/en/ *.gsm です。
MP3を使用する場合の注意
MP3 関連(MoHなど)を使用する場合には、MP3系のソースは Asterisk 本体に含まれていないため、コンパイル時にエラーになりますが、ソース入手のスクリプトが付属しています。
# ./contrib/scripts/get_mp3_source.sh
これを実行すればMP3関連のモジュールがコンパイルできるようになります。
コールパーク使用上の注意
Asterisk
13では従来のスタイル(features.conf)で使用するパーキング設定は使えなくなっています。res_parking.conf を使用してください。複数のパーキングロットを使用することができます。
SIPチャネルとしてPjsipを使う場合
サンプル設定ファイル
Asterisk 13以降用にサンプルの設定ファイルを一新しました。
ひかり電話ホームの使用
ひかり電話HGWパッチ
を参照してください。13から名前およびCLIコマンドを改めました。
またpjsipならパッチなしで直接扱えます。 pjsip
ひかり電話HGWを参照してください。


