ここでは、H2 Databaseコンソールを利用して実際にSQLを書きながら基本的なSQLを説明していきます。
なお、ここで説明しないSQL文についてはWEBなどで調べてください。
まず最初に、データベースに対してテーブルの作成を要求してみましょう。
テーブルとは、データベース内では表の形であらわされ、データベース操作をする際の単位となります。
テーブルにはカラムが複数定義されます。これが表の列に相当します。
ここでは、ユーザ情報を格納するため、以下のような形式のテーブルを作成しましょう。
カラム名 | 型 | 役割 |
---|---|---|
ID | 文字列(プライマリキー) |
IDを格納する。 (プライマリキーとは、テーブル内の項目を識別するためのキーとなるカラムです。) |
NAME | 文字列 | ユーザ名を格納する。 |
PASSWORD | 文字列 | パスワードを格納する。 |
以下の手順で作業をおこなってください。
CREATE TABLE TODO_USER ( ID char not null primary key, NAME char not null, PASSWORD char not null )
SELECT文は、テーブルの内容を検索・取得するために使用します。
SELECT文は以下のように記述します。(よく使われる形式です。詳しくはWEBで調べてください。)
SELECT (取得するカラム名のリスト※) FROM (テーブル名) [WHERE (取得する条件)]
※カラム名はカンマ(,)で区切る。アスタリスク(*)で全カラム指定。
実際にSQL文を実行してみましょう。
以下のSQL文をH2コンソールのテキストボックスに貼り付け、「実行」ボタンを押してください。
SELECT * FROM TODO_USER
この段階ではデータが何も存在しないので以下のような結果が表示されます。
次に、データの操作をおこないます。
データ操作の中で動作確認用にSELECT文を使用していきます。
INSERT文は、テーブルにデータを追加するために使用します。
INSERT文は以下のように記述します。(よく使われる形式です。詳しくはWEBで調べてください。)
INSERT INTO (テーブル名) ((設定するカラム名のリスト※)) VALUES ((設定する値のリスト※))
※カラム名、値はカンマ(,)で区切る。
実際にSQL文を実行してみましょう。
以下のSQL文をH2コンソールのテキストボックスに貼り付け、「実行」ボタンを押してください。
INSERT INTO TODO_USER (ID,NAME,PASSWORD) VALUES ('TEST1','テスト1','TEST1PASSWORD')
以下のようなメッセージが出力されれば追加成功です。
では、SELECT文を使ってデータが追加されているかどうかを確認してみましょう。
SELECT * FROM TODO_USER
以下のようにTEST1,テスト1,TEST1PASSWORDというデータが表示されます。
ではデータをさらに追加してみましょう。
INSERT INTO TODO_USER (ID,NAME,PASSWORD) VALUES ('TEST2','テスト2','TEST2PASSWORD')
以下のようなメッセージが出力されれば追加成功です。
これまで同様、SELECT文を使ってデータが追加されているかどうかを確認してみましょう。
SELECT * FROM TODO_USER
さきほどのTEST1に加えて、以下のようにTEST2というデータが表示されます。
次に、特定の条件を満たすデータのみを表示してみます。
以下のように、WHERE節を追加します。
SELECT * FROM TODO_USER WHERE ID='TEST1'
以下のように、TEST1のみが表示されます。
UPDATE文は、テーブルのデータを更新するために使用します。
UPDATE文は以下のように記述します。(よく使われる形式です。詳しくはWEBで調べてください。)
UPDATE (テーブル名) SET (カラム名と値のペア: 「カラム名」=「値」※) WHERE (更新するデータの条件)
※カラム名と値のペアはカンマ(,)で区切る。
実際にSQL文を実行してみましょう。
以下のSQL文をH2コンソールのテキストボックスに貼り付け、「実行」ボタンを押してください。
UPDATE TODO_USER SET NAME='てすと1' WHERE ID='TEST1'
以下のようなメッセージが出力されれば追加成功です。
SELECT文を使ってデータが更新されているかどうかを確認してみましょう。
SELECT * FROM TODO_USER
以下のように、IDカラムがTEST1の項目のNAMEカラムの値がてすと1になっていればUPDATE成功です。
DELETE文は、テーブルのデータを削除するために使用します。
DELETE文は以下のように記述します。(よく使われる形式です。詳しくはWEBで調べてください。)
DELETE FROM (テーブル名) WHERE (更新するデータの条件)
実際にSQL文を実行してみましょう。
以下のSQL文をH2コンソールのテキストボックスに貼り付け、「実行」ボタンを押してください。
DELETE FROM TODO_USER WHERE ID='TEST1'
以下のようなメッセージが出力されれば追加成功です。
SELECT文を使ってデータが更新されているかどうかを確認してみましょう。
SELECT * FROM TODO_USER
以下のように、IDカラムがTEST1の項目が削除されていればUPDATE成功です。